OGU面冠者
1996.12.25
名古屋グランパスエイト 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE
其の30

OGU面冠者 1995-1996
選手のわがまま

おぐめんかじゃ
OGU面冠者
の文面は、マスメディア・電話・NIFTY-Serve
などで得た情報に基づき、知内勢護の豊かなる創造(想像)力を駆使して、
擬似的に小倉隆史選手の言葉に置き換えてつくられております。よって、
小倉隆史選手本人の気持ちを的確に表現しているとは限りません(当たり前)。
今度こそ(?)今年最後の「OGU面冠者」は、
私とO・Gさんとのメールのやりとりの中で文章化された、
現時点での知内勢護の「サッカー観」を紹介させていただきます。
言葉遣いが雑な部分が多々ございますが、ご容赦下さい。

緑色の文字は、O・Gさんのメールからの引用です。

 
 (冠者28/OGUが契約更改を保留したことに関して)年俸は、うちらが云々する問題ではないかもしれないけれども、OGUの、今年のプロとしての評価は低くて当然。思いっきり「カット」してもらわないと、「尺度」が狂う。
 大活躍した人は、ガッポリ稼いで、そうでない人は、…で、いいのだ。
 数千万位で、ゴチャゴチャわめいてんじゃねぇよ!!おめぇーはそんな次元の低い奴じゃあないはず!!
 2億だ、3億だ、そう言える立場になってから「主張」すりゃいいんだ!!って、思う。
 確かに「生活」はあるだろうけど、プロだもん、収入安定しないのは当然。活躍できていないうちは、つつましやかに生きて、凌ぐ。
 グランパス、儲かってないんだし。
 金額じゃなくて、彼にも言い訳があると思うのよ。言い訳するなって言いたいでしょうけど。それを、契約更改という形でしか、プロは言えないわけよ。たくさんくれっていっているわけじゃない。
 小倉隆史をわかってくださいっていう、主張なの。お金の捉え方が、違う。
 知内さんの言うこと、正論だけれど、息苦しいところあるの。逃げたり、倒れたりした人も、ちゃんと見てあげないと。
 OGUは逃げていないよ。だから、主張したのね。
 OGUのことは好きではあるが、私はOGUではない。私は、そんなに物判りの良い優等生サポーターではない。だから、好きでも理解し得ない部分が出てくる。だって、違う人間なんだもん。OGUが好きだからって、OGUの全てを「正しい」って言う気は、さらさらない。
 O・Gさんではなく、もしOGUが私の意見を「息苦しい」と感じたとすれば、プロとして逃げている。
 実際に契約更改を見た訳ではないし、OGUの本心がどうかは「憶測」でしか言えない。
 事実は、「保留」したということのみ。
 言い訳や主張があるのは判る。しかし、結局は「金額」でしか評価されないのがプロでしょ。
 「小倉隆史をわかってください」=「金額の上乗せ」でしかない。
 そうでないとすれば、金額を見ずにサインすればいい。プライド・ゼロならそうするはず。そんな選手、いないけど。
 どう好意的に表現しようとも、数字が全て。
 OGUは結果、出せなかったんだもん。
 ケガしたから?ケガしたら、結果出さなくてもいいの?
 球団からしてみれば、ケガのおかげで星勘定、狂ったんじゃないの?
 契約更改は、プロの主張の場でもあるけど、球団にとっても「事業」を左右する大イベントであるはず。OGUの都合ばかり、優先させる必要はない。
 金を払う方・受け取る方、双方対等でなければ。
 私は、公平に見て、OGUは大幅カットやむなしと思った。あの程度のプレーで、主張して欲しくない。デカい口たたくのは、もっと活躍してからでしょう。
 「保留」の本当の意味、知りたいです。言わないだろうけど。
 それと、今の状態じゃ、代表は考えられないって言っているだけ(ヤングマガジン/1997.1.1号)で、万全であれば、もちろん、考えるよ。自分のことを一番わかっているのよ。プロじゃん。怪我のこと、もう言いたくないってことだし。
 でも、フランス行くわけだから、心配だよ。元に戻らない可能性は、高いでしょ。その時、彼はどうするのか。
 スポーツ選手は、身体ボロボロだからね。それを、プレースタイルを変えて行くのか、身体作りなおすか。桑田みたいに、ストイックになるか。
 このまま、ダメになることも、ないとは言い切れない。それを、見ていることも、ファンだから。
 本人は、やる気。そのための、契約更改での保留です。
 OGUはあの程度でダメになる選手ではありません。もし、万が一、そうなったら、私のことを笑い飛ばしてくれて構いません。
 2年間、楽しかったけど、それは私個人、創作活動が予想以上にはかどった、という意味。本心は、彼と一緒に喜びたいんです。一緒に悲しむのは…もう…。
 絶望的になったりもしたけど、私には「信じる」ことしかできない。裏切られても裏切られても、「遠い約束」が叶う日が来ることを、信じることしかできない。その一瞬のために、私は「表現」することを惜しまない。
 OGUにはOGUの事情があるんだろうけど、「弱気」になって欲しくない。
 「嘘」になってもいいから、期待させてくれ!!
 裏切られるのには、もう慣れている。へっちゃら。じゃなきゃ、とっくにお前のことなんか、嫌いになっている。「目標」「夢」のピントをボカすような真似、するんじゃねー!!
 再び暗い闇の中へ放り込まれるかもしれない。でも、もがき苦しむことを忘れるな。
 そして時には冷静になり、落ち着いて一筋の光を探すんだ。それはきっと、君の CHAMP STAR。夢は君をあきらめたりなんかしないんだから。
 私は、スポーツ選手には、自己管理をして欲しい。時に、それがわがままなものでも。
 痛い目にあうのは、本人だから。
 私自身、何で「好き」なのか、よく判らない。熱く語り続けてしまう、尽きない位。
 「好き」という感情を言葉で表現するのには限界がある。もしかしたら無理なのかもしれない。好きだとしても、その人の全てを知っている訳ではないから、意見の食い違い、誤解が生ずることもある。
 「理屈」じゃ、ないんです。
 もしかしたら私は、純粋にサッカーが好きではないのかもしれない。競技場に観に行く資格、ないのかもしれない。「人それぞれ」という理由づけで、解決しちゃうんだけど、他のサポーターの人達に対して、申し訳ないなって思うことが、なきにしもあらず。
 でも、自分の思いをどこかにぶつけるのは、やめないでしょう。ごくまれに、こんな私を理解してくれる人がいる。それで、いいんです。
 うわー。代表負けてやんの。
 マスコミは、初戦は貶めていたくせに、予選リーグ全勝したら、とたんに日本代表は安定している、強いなんて言って。ほんとか?って思っていたら、負けた…。
 日本のスポーツジャーナリズムは、どうなっているんだ。素人以下だ。これじゃ、スポーツ界の成熟は見込めない。あーあ。どうしてくれるのよ。
 勝っても負けても、それはマスコミのせい(おかげ)じゃない。「安定している」というのは「事実」ではなく、「評価」でしょ。マスコミの情報、全て鵜呑みにしてはいけない。半分以上、「嘘」だもん。
 「事実」は、(誤認がないという前提において)正しいって思っていいけど、「評価」は、分かれるでしょ、人によって。
 「安定している」「世界にはほど遠い」「強くなった」色々あるじゃないですか。私は代表の試合をマジマジ観ている訳ではないから、「勝った」という「事実」つまり結果からしか「評価」することができないため、「強くなった」と思っている。
 「OGU面冠者」を作る時も、そこは気をつけている。マスコミの勝手な「評価」は情報源になり得ないもん。
 「事実」を拾い上げて、「評価」はできる限り避け、捨てる。もし評価しなければならないとすれば、私の責任において「評価」し、己の主張とする。最も頭を使うのが、ここです。
 私のOGUの評価と、O・GさんのOGUの評価が異なるように。
 マスコミなんか、私も、もちろん信用していないけど、良い客や、良いサポーターによって、良いコンサートになったり、良い試合になることがあるように、日本のスポーツの 向上のためにも、まともな、スポーツジャーナリズムは必要なことです。
 評価はわかれるかもしれないけれど、評価をするレベルにも達していない。
 OGUのことは、ほっておきたいの。
 マスコミは、ほっておけない。あいつらに、つぶされることもあるんだから。つぶされるような選手が、弱いっていわれそうだけど、伊達も、野茂も、神経質になった時期があったでしょ。あんな、すごい選手でも、そうなんだから。
 OGUには、いい環境を、私があたえてあげるんだ。
 それは、その通り。マスコミの正義って、恐ろしい。だから、情報の取捨選択が必要になってくる。
 マスコミの洗脳を受けた「信者」達が、「OGUは終わりだぁー!!」なんて言い始めたら…なんて考えると、ゾッとする。OGU自身は平気だとしても、OGUから活躍の場を奪いかねないもんね。
 私は、OGUにいい環境、与えてあげられない。無力です。何もしてあげられません。
 「応援」しても、直接的には本人に届かないでしょ?「好き」を「形」であらわすことができない。
 選手はナーバスになりますから、自己管理しきれないメンタルケアも必要だし、組織だって、あらゆる方向から、バックアップしてあげなければ勝利はない。ただ強いということは、不可能です。
 底が浅いのが、日本のスポーツの現状ですね。
 なんとかしたいけど、なんとかできない。私の力じゃ到底無理な話。
 サッカーに「没頭」できるような環境を作ってあげられないんでしょうか?
 選手達が望んでいるような「環境」。例えばJリーグの試合が代表選手にとって「邪魔」なら、出場しなくたっていいじゃん。「我慢」しますよ、サポーターだってきっと。
 で、負けたり、結果出せなかったりしたら、ペナルティを科す。プロだもん。主張すべき点は主張して、責任も果たす。
 選手が(広い意味で)欲するモノ、全てを与えてあげればいい。我々サポーターを(広い意味で)満足させてくれるんであれば、「何でもしてあげたい!」って思うじゃないですか。
 うるさい「外野」に負けて欲しくない。「雑音」から遠ざけてあげたい。
 つまり、選手の「わがまま」を聞き入れる代償として、いかなる「言い訳」も認めないような状況に追い込む(=一種のアリバイ工作)。
 で、実力を100%近く発揮できるよう仕向けた上で、「真価」を問うの。…実現は困難極めるけどね。
 日本は、あらゆる意味において、サッカー発展途上国。商売として成り立たせることも勿論重要だけど、もっと「選手本位」でいいと思うんだけどなぁ…。
 選手の「主張」に耳を傾けて欲しい。

 私は、冠者28で、

 日本のサッカー界がどうなろうと、私には関係ない。「儲かるようにならなければならない」とも思わない。
 でもそういったことがOGUにとってマイナスに作用するのであれば、「何とかならないのか!!」と…。
と、述べています。が、これは、「ウソ」だと、断言してしまいましょう。
 何時の間にか、自分でも気づかないうちに、私の「サッカー」はOGU一辺倒ではなくなっていた。
 私のサッカー観は「理想論」であり、現実味がないって簡単に否定されてしまうものかもしれないけど、それは、今ある現実が、私の理想を「あり得ない」ものにしているだけ。
 「慣例」は大切だけれども、とらわれてはいけない。踏襲しつつ、新しい試みをどんどん取り入れていかなければ。
 その大きな一歩が「Jリーグ」だった。これは、間違いなく、正しい一歩だった。無関心だった人達の心をつかんだんだから。
 そして選手同士、より高め合っていくという方向づけもできた。
 5年目の来年は、「選手にとってベストの環境づくり」、目指して欲しい。選手の理想の現実化を試みる。で、それで本当に強くなるのかどうか。
 勝つために、強くなるためには、選手は努力を惜しむことはありません。それが、彼らの喜びですからね。
これが、本当かどうか。
 代表選手は、実際に試合をする「最先端」。勝つも負けるも、結局最後は彼等次第。彼等の意見が一番、尊重されなければならない。
 「本音」をぶつけて欲しい。具体的に、さらけ出して欲しい。色々なしがらみ、あるんだろうけど、この際それは無視して、どうしたいのか。どうされたいのか。

いくら欲しいのか。公約を果たせなかったらどうするか。
金銭以外でどういった点をサポートして欲しいのか。
問題点は何か。どう改善して欲しいのか。
大事なのは、目先の勝利なのか。数年後の飛躍なのか。
どちらか一方を選択せざるを得ない時、
どちらを優先させるのか。
本当に、Jリーグで優勝することを望んでいるのかどうか。
若いうちに世界で経験を積みたくはないのか。
世界よりも、高年俸の方が魅力的なのかどうか。
強くなることと、お金、どっちが大事なのか。
チームより、お金より、「代表」なのかどうか。
代表より、「世界」なのかどうか。

 選手によって、目指す目標って、違って当たり前。
 「生活のため」でもいい。「とにかく世界」でもいい。思惑はどうでもいいから、サッカーをきちんとして欲しい…させてあげたい。強くなるんだったら、それでいい。
 サポーターは、無力なもんです。「応援」しか、できない。大きく見積もっても、スタジアムで選手達を勇気づけることしか、できない。
 サイン欲しいとか、写真撮らせてとか、与えられることばかり求めているような気がする。
 応援の代償として、その位は、当然?
 選手が心から我々にそうしたいって望んでいるんであれば、それはそれでいい。ありがたく頂戴する。
 でも、選手も人間、感情がある。何もしたくないっていう時だってある。
 練習場で「○○さーん!」っていう声を無視して帰るのは、サポーターに対して失礼なこと?
 せっかく足を運んでくれた人達に対して失礼にならない程度に、「嫌々」でも尽くして、心の中で「してやったぞ」的態度…それでいいの?
 お互いに、どう「間合い」をとるべきか、真剣に考えてみたい。考えて欲しい。

 五輪代表だった平塚の中田、「サインも写真もお断り」って宣言している。それでも、チームでファンレターの数はトップらしい。「いかすかねぇ奴」って思ってたけど、それはそれで潔い。
 芝の上で「答え」を出すことこそ、サポーターに対する至上の「応援の代償」っていうポリシーなんでしょう、きっと。彼なりの、サポーターに対する「本音」。

 日本のサッカーFANを本当の意味で満足させること、それは、代表選手が世界レベルで強くなることです。
 特定の選手を応援するのも、とどのつまり、それに通ずる。
「大好き!応援したい!もっと強くなって欲しい!だからもっと知りたい!」
 そんな好奇心が、「ミーハー」なんていう横槍を弾き飛ばす。
 そういう意味で、サッカー選手が向上心を失った時、それは即刻、辞める時。そうでなければ、それこそが、我々に対する最大の「侮辱」。
 勝ちたいんでしょ?強くなりたいんでしょ?そのためなら、どんなことでもしてあげる!!
 そう思っている人、少なくないはずだよ。それを、はっきりと、言葉にできなくても。「声援」しか送れなくても、きっと…。

 味方、なんだよ。みんな。

 自分本位なのは、同じ人間同士だもん…選手だって、サポーターだって一緒。
 でも、選手のわがまま、聞いてあげようよ。それで、強くなるっていうんならさぁ…。

 OGUは、はっきり「世界」を夢見ている。OGUがそう言っているから、私はそうなるよう、彼を応援する。
 Jリーグで結果を出すことで先が見えてくるのであれば、私はグランパスを応援し、OGUを応援する。

 意見って結局、何を、どう「優先」させたいか、でしょ。どんな意見も、他方を優先させるような「反対意見」はつきもの。
 いいじゃん。それはそれで。反対されたからって、自分の意見がひっくり返る訳じゃないんだから。
 「そういう考え方もあって当然」ってさ、ある程度のところで割り切って。議論は「勝ち負け」じゃ、ないんだもん。
 同じ「日本サッカーの振興・発展」を願う意見であれば、いい。賛成できなくとも、認めようぞ。

 OGUに対する批判は、期待の裏返し。そうでないとしても、今年はOGU自身がああだったんだから、しゃあない。ケガで情状酌量の余地もあったし。
 OGUの真の実力は、「未曾有の世界」で出番を待ちつつ、眠っている。
 全ては、これから。誰でもない、OGU自身が「証明」しなくちゃ。
 オレがNIFTYで反論したところで、OGUが上手になる訳じゃないもん。よりうまくなるよう、強くなるよう、信じて応援するだけ。

 最後に笑うのは、OGUと、オレ様さっ。フフフ。

Oh! Good Luck Attacker whom We Love!...知内勢護

 
名古屋&OGU 星取表 1996
日付

20

29


10

14

17

21

28

31


14

21

28
10
10
10
16
10
19
10
26
10
30
11
11
11
11
13
11
17
11
20
11
24
11
26
対戦
相手


























鹿





鹿



名古屋
勝敗
 

 
OGU
ゴール
 

 
冠者 10 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
OGU出場試合 Jリーグ 後半戦


























☆=OGU3得点以上
◎=OGU2得点
○=OGU1得点/名古屋勝ち
●=OGU無得点/名古屋負け
休=OGU休場(試合に出ず)
  □=名古屋延長勝ち
  ■=名古屋延長負け
  ◇=名古屋PK勝ち
  ◆=名古屋PK負け
  △=名古屋引き分け
*クル=クルゼイロ(ブラジル)/現代=現代(韓国)
*アル=アル・ヒラル(サウジアラビア)
SCCF=サントリーカップ・チャンピオンファイナル
ACWC=アジアカップ・ウィナーズ選手権


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