OGU面冠者
1996.11.1
名古屋グランパスエイト 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE
其の19

急遽決まった等々力観戦
ピクシー2試合出場停止…

『OGU面冠者』の文面は、マスメディア・電話・NIFTY-Serveなどで得た
情報に基づき、知内勢護の豊かなる創造(想像)力を駆使して、擬似的に
小倉隆史選手の言葉に置き換えてつくられておりましたが、
今回も知内勢護の言葉に置き換えさせていただきました。
よって、小倉隆史選手本人の気持ちを的確に表現することは不可能でしたが、
知内勢護本人の気持ちを的確に表現することができるようになりました(当たり前)。

みなさん、こんにちは。

 昼、NHK衛星第一でテレビ放送されるのは確認した。が、

「今日、ヴェルディ戦、どこでやるのかな?」

 ふとそんな疑問が頭に浮かんだのが午後3時頃。『トーチュウ』を開く。

「あ!ピクシー、鹿島戦出られるんだー!! ユーゴのお許しもらえたんだねー」

 ニコニコしながら視線を隣の記事へ。

「あ、やっぱり等々力だぁー…えっ!当日券!?」

 突然決まったJ観戦。昨年の瑞穂競技場(以下瑞穂)以来、丸一年振り。

 コンビニ(=私の店)から、従業員の子供(大志・6歳)と一緒にタクシーに乗り、15分程で到着。KSP(カナガワサイエンスパーク)で何度も見かけたヴェルディ・バス発見。

 汗だくになって当日券売場へ到着。…一番高い指定席(SS)2枚、10,000円。小学生でも同じ料金。あ、2枚で10,000円は、瑞穂と一緒。但し、ダフ屋から買ったので自由席だった…。

 ボールボーイは、県立多摩高校のサッカー部。実に川崎している(前半終了後の休憩時間に「末長小学校応援」とアナウンスされる…大志の学校・私の母校)。

 それでは、本題。他の人はどう分析するかは存じ上げないが、試合も、応援も、贔屓目なしに名古屋が勝っていた。

 応援は、地元ながら(敵ながら)川崎はだらしない。質も量(人数)も。我々から見て左手、名古屋の歓声が圧倒していた。私も今度からは自由席、かな?と。確かによく見えて、静かなのはそれはそれでいいんだけど…あの中に加わりたいと思った、川崎市民として。ちなみに観客数は、12,000人強。瑞穂の約半分。

 試合は…負け。カズが後半、決めてしまった。サッカーはやはり、点取り勝負なんだなぁ…と、改めて実感。

 まだまだ疎い私ですら「ボール蹴りゃいいってもんじゃないだろー!」とか「くだらないボール回しは時間の無駄」などと感じた場面はあった。でも、ハラハラした回数(ピンチ)より、ドキドキした回数(チャンス)の方が遥かに多かったように思う。

 まっ、1点も取れなかった訳で…それら全てのドキドキは全て「惜しい」というお決まりの形で裏切られてしまった訳で…。

 点取り屋の中には、その「惜しい」を評価して欲しい人もいるだろう。確かに「惜しい」止まりでも観客を沸かすことはできる。「惜しい」で技術面を評価されて年俸も多少左右するだろうし、加茂さんの目にとまることがあるのかもしれない。

 が、「惜しい」で優勝はできない。

 各々の選手に何が求められているか。「最小の失点」「最大の得点」…ポジションが違っても、目指すベクトルの果てはイコールで結ばれているはず。

 無様でも、無器用でも、偶然でも、卑怯でも…多く点を挙げたチームが勝ち。それがサッカー。だから私は、内容がまるで語られずにスコア・勝敗のみ注目されるのは、悪いとは限らないと思う。

 ゴール(得点)だけではなく、「GKやDFがどれだけ失点を防いだか」「(体操競技のように)毎回各選手を10点満点で採点」そしてゴール・アシスト数なども“公式記録”として採用し、個人成績としてランキングされるようになれば「スコア・勝敗偏重主義」も緩和されるのでは?…いずれも数字で表わすのが困難だから、やっていないだけのような気がする…。

 まっ、そんなこんなで少ないチャンスをモノにしたヴェルディが1−0で勝利。

 浅野哲也/飯島寿久/伊藤裕二/大岩剛/岡山哲也/中西哲生/平山大/石川研/デュリックスの各選手のサイン入りフラッグ(2本)、思いっきり振りたかった…。

 個人的に言わせてもらえれば…森山を出すのが少し遅かった。

 そして、OGU…あれで結果を出せ、というのは酷。ベンチ入りさせたのなら、後半開始早々にも出して欲しかった。…実を言うと、OGUのプレーを観るために等々力に行った訳ではなかった。瑞穂は間違いなくOGU目的だった。…一年間で私も少し変わったのかな?

 でも本音は…無様でもいいから、不器用でもいいから、もっとOGUが観たかった。アンケートの回答であった「上手い選手より、強い選手」という御意見、こういうことなのかな?って…。そしてもっと贅沢な本心は、魅せて欲しかった。ゴール決めて欲しかった。全身で喜んで欲しかった…。

 SS席から「平野お前が決めろ!!」と熱く叫んでいたサポーター、帰りに名古屋のバスに向かって「名古屋下手糞!!」と罵声を飛ばした(敵の?)サポーター、走り出したバスの前に飛び出して警備員に押さえられながらも何かを訴えていたサポーター…。ひとつの同じ試合でも、見方・感じ方・理想・行動…みんなの中にそれぞれの「名古屋」があった。そして、これからもきっと。

 バスを見送る時、あちこちから色々な声が挙がった。そして最後に救われた思いがした…誰かの「おつかれ!!」の一言に。

以下、情報元:東京中日スポーツ(1996.10.30/10.31)
報知新聞(1996.10.31)
日刊スポーツ(1996.10.31)
東京スポーツ(1996.11.1)
東京新聞(1996.11.1)

 28日午後、ストイコビッチはユーゴ・サッカー協会のミネリッチ会長に電話で帰国延期を要請。そして6日の鹿島戦後、7日に帰国することが認められた。

 が…しかし…。

 残り3試合、もう、ストイコビッチは出場することができない。

 カズに先制された直後の後半31分、右からのCKのボールを競り合ったストイコビッチは、川崎DF・中村に後ろから押されて転倒、ぷっつんキレて額に頭突き…レッドカードで一発退場。

 31日、規律委員会で2試合出場停止処分を科すことが決定。2日の市原戦だけではなく、6日の鹿島戦までも…ユーゴにお許しをもらって、せっかく手に入れた「権利」をドブに捨てる羽目に。

 ケイロス監督はカンカン激怒。「彼の態度を理解できない。気持ちをコントロールできず、自分のチーム相手に戦っていたのでは?」とラフプレーを批判。ケイロス監督の来季の構想から外れている(…って、ホント!?報知新聞)。

 試合後、浅野は脱いだユニフォームを叩き付けていた。「全てに腹が立っている。ストイコビッチの行為は許されないこと。でも点が取れずに苛立っていたのも事実。彼がいなくても、勝ってきた。いないと逆に燃える。」

 平野「バルカンの熱い血がそうさせるんでしょう」

 私も目撃したが、あれはストイコビッチへの抗議だった…「ストイコビッチ、説明しろ!!」「ユーゴへ帰れ!!」…走るバスの前に突進。警備員に取り押さえられる。

 誰よりも「優勝」を意識していたはずなのに…瞬間、忘れてしまったのであろうか?元々感情を制御することは苦手。でも…結果、選手も監督もサポーターも敵に回して、全てを失ってしまった…!?

 グランパスは、結束しなければならない。動揺するな。前だけを見ろ。上位取りこぼし待ちとはいえ、まだまだ優勝圏内。サポーターも、信じているから…これ以上、裏切るな!!

 ストイコビッチは、頭を冷やし、今度こそ本当に…生まれ変われ!!

…それでは。

        知内勢護 …の気持ち…絶対。

名古屋&OGU 星取表 1996
OGU出場試合参考 Jリーグ 後半戦
日付

20

29


10

14

17

21

28

31


14

21

28
10
10
10
16
10
19
10
26
10
30
11
11
11
対戦
相手


























鹿


名古屋
勝敗
 

 
現在
第3位
OGU
ゴール
 

 
待ってる
ゾー!!
OGU面 10 12 13 14 15 16 17 18 19 冠者
《星取表の見方》
☆=OGU3得点以上
◎=OGU2得点
○=OGU1得点/名古屋勝ち
●=OGU無得点/名古屋負け
休=OGU休場(試合に出ず)
  □=名古屋延長勝ち
  ■=名古屋延長負け
  ◇=名古屋PK勝ち
  ◆=名古屋PK負け
  △=名古屋引き分け
札幌=コンサドーレ札幌(JFL)
*クル=クルゼイロ(ブラジル)


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