みなさん、こんにちは。
昼、NHK衛星第一でテレビ放送されるのは確認した。が、
「今日、ヴェルディ戦、どこでやるのかな?」
ふとそんな疑問が頭に浮かんだのが午後3時頃。『トーチュウ』を開く。
「あ!ピクシー、鹿島戦出られるんだー!! ユーゴのお許しもらえたんだねー」
ニコニコしながら視線を隣の記事へ。
「あ、やっぱり等々力だぁー…えっ!当日券!?」
突然決まったJ観戦。昨年の瑞穂競技場(以下瑞穂)以来、丸一年振り。
コンビニ(=私の店)から、従業員の子供(大志・6歳)と一緒にタクシーに乗り、15分程で到着。KSP(カナガワサイエンスパーク)で何度も見かけたヴェルディ・バス発見。
汗だくになって当日券売場へ到着。…一番高い指定席(SS)2枚、10,000円。小学生でも同じ料金。あ、2枚で10,000円は、瑞穂と一緒。但し、ダフ屋から買ったので自由席だった…。
ボールボーイは、県立多摩高校のサッカー部。実に川崎している(前半終了後の休憩時間に「末長小学校応援」とアナウンスされる…大志の学校・私の母校)。
それでは、本題。他の人はどう分析するかは存じ上げないが、試合も、応援も、贔屓目なしに名古屋が勝っていた。
応援は、地元ながら(敵ながら)川崎はだらしない。質も量(人数)も。我々から見て左手、名古屋の歓声が圧倒していた。私も今度からは自由席、かな?と。確かによく見えて、静かなのはそれはそれでいいんだけど…あの中に加わりたいと思った、川崎市民として。ちなみに観客数は、12,000人強。瑞穂の約半分。
試合は…負け。カズが後半、決めてしまった。サッカーはやはり、点取り勝負なんだなぁ…と、改めて実感。
まだまだ疎い私ですら「ボール蹴りゃいいってもんじゃないだろー!」とか「くだらないボール回しは時間の無駄」などと感じた場面はあった。でも、ハラハラした回数(ピンチ)より、ドキドキした回数(チャンス)の方が遥かに多かったように思う。
まっ、1点も取れなかった訳で…それら全てのドキドキは全て「惜しい」というお決まりの形で裏切られてしまった訳で…。
点取り屋の中には、その「惜しい」を評価して欲しい人もいるだろう。確かに「惜しい」止まりでも観客を沸かすことはできる。「惜しい」で技術面を評価されて年俸も多少左右するだろうし、加茂さんの目にとまることがあるのかもしれない。
が、「惜しい」で優勝はできない。
各々の選手に何が求められているか。「最小の失点」「最大の得点」…ポジションが違っても、目指すベクトルの果てはイコールで結ばれているはず。
無様でも、無器用でも、偶然でも、卑怯でも…多く点を挙げたチームが勝ち。それがサッカー。だから私は、内容がまるで語られずにスコア・勝敗のみ注目されるのは、悪いとは限らないと思う。
ゴール(得点)だけではなく、「GKやDFがどれだけ失点を防いだか」「(体操競技のように)毎回各選手を10点満点で採点」そしてゴール・アシスト数なども“公式記録”として採用し、個人成績としてランキングされるようになれば「スコア・勝敗偏重主義」も緩和されるのでは?…いずれも数字で表わすのが困難だから、やっていないだけのような気がする…。
まっ、そんなこんなで少ないチャンスをモノにしたヴェルディが1−0で勝利。
浅野哲也/飯島寿久/伊藤裕二/大岩剛/岡山哲也/中西哲生/平山大/石川研/デュリックスの各選手のサイン入りフラッグ(2本)、思いっきり振りたかった…。
個人的に言わせてもらえれば…森山を出すのが少し遅かった。
そして、OGU…あれで結果を出せ、というのは酷。ベンチ入りさせたのなら、後半開始早々にも出して欲しかった。…実を言うと、OGUのプレーを観るために等々力に行った訳ではなかった。瑞穂は間違いなくOGU目的だった。…一年間で私も少し変わったのかな?
でも本音は…無様でもいいから、不器用でもいいから、もっとOGUが観たかった。アンケートの回答であった「上手い選手より、強い選手」という御意見、こういうことなのかな?って…。そしてもっと贅沢な本心は、魅せて欲しかった。ゴール決めて欲しかった。全身で喜んで欲しかった…。
SS席から「平野お前が決めろ!!」と熱く叫んでいたサポーター、帰りに名古屋のバスに向かって「名古屋下手糞!!」と罵声を飛ばした(敵の?)サポーター、走り出したバスの前に飛び出して警備員に押さえられながらも何かを訴えていたサポーター…。ひとつの同じ試合でも、見方・感じ方・理想・行動…みんなの中にそれぞれの「名古屋」があった。そして、これからもきっと。
バスを見送る時、あちこちから色々な声が挙がった。そして最後に救われた思いがした…誰かの「おつかれ!!」の一言に。