第75回
天皇杯
名古屋グランパスエイト 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE
優勝!!

1996年元旦、いきなり大爆発OGU!!
2得点挙げて天皇杯優勝!!

1996年1月1日
第75回天皇杯全日本選手権・決勝
in国立競技場

名古屋グランパスエイト
VS
サンフレッチェ広島

 前半18分、96年「幕開けゴール」は、OGUの左足。左サイドをドリブル突破した平野のセンタリングを落ち着いてシュート。
「こういう試合では先制点が大事だから、良かったです」
 後半7分、追加点もOGU。ピクシーのシュート跳ね返りを右足で蹴り入れた。
「何となくこっちに来るような気がした。2点目が欲しかった…あれ、大きかったね」
 その1分後に、この試合全得点に絡んだ平野がダメ押し。3−0…チーム創設初の日本一・天皇杯優勝!!
 試合終了のホイッスル…OGUはベンゲル監督に駆け寄り、ガッチリ抱き合った。
 チームという集団の中で、選手一人ひとりがどうあるべきかを説き、実践させ、成功させたベンゲル監督。
「彼等は同じことを5回10回話しても理解できなかった。私が顔色を変えずに1000回話し続けて、チームとして形になった。今日は、技術的に完璧とは言えなかったが、うちの選手達には“スピリット”があった。今までやってきたことがこういう結果につながった。この優勝で選手は自信を持ったはず。今度はリーグ戦で勝つ!!」
 OGUは、天皇杯準決勝・決勝、2試合で4得点。
「今シーズンはベンゲル監督が僕の力を信じて、我慢して使ってくれた。だからその期待に応えたかった。それは五輪でも同じ。今度は五輪代表の方で、期待に応えたい。ケガさえしなければ結果を出す自信がある。だからケガをしないようにしっかりと体作りをして、五輪予選に臨みたい。とにかく今年は自分にとって、勝負の年になる。良いスタートが切れた」
 観戦した西野五輪代表監督「この大会で小倉は特に良くなった」
 “ピクシー”ストイコビッチ「名も知らぬ日本のチームに来て、最初は同情された。でも今はオグラをはじめ、若い日本人選手が素晴らしいプレーを見せてくれる」
 主将・GK伊藤裕二「過去2年間、“アマチュア・チーム”と罵られた…。あんな悔しいことはなかった。いい選手が多いんだから…それがベンゲル監督の下で証明された。あとは“Jリーグ制覇”!! ……若手も多いから、30歳の僕だって、我を忘れていいでしょ!? 優勝っていいもんだよ!!」
 ロッカールームはシャンパンの香りでムンムン。
 “まわし呑み”したOGU「まだシャンパン臭いけど…でも、やっぱりいいもんですね。“優勝”って、ムチャクチャいい気持ち!! 最高の正月だね!!」

引用元:東京新聞(1996.1.3)
スポーツ報知(1996.1.3)
デイリースポーツ(1996.1.3)


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