OGU面冠者
1996.12.21
名古屋グランパスエイト 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE
其の29

OGU面冠者 1995-1996
総括 Part.3
小倉隆史1996

おぐめんかじゃ
OGU面冠者
の文面は、マスメディア・電話・NIFTY-Serve
などで得た情報に基づき、知内勢護の豊かなる創造(想像)力を駆使して、
擬似的に小倉隆史選手の言葉に置き換えてつくられております。よって、
小倉隆史選手本人の気持ちを的確に表現しているとは限りません(当たり前)。
総括ラストの「OGU面冠者」は、11月27日・28日の2日間、
テレビ朝日「ニュースステーション」で放映された小倉隆史選手の特集を基に、
OGUの1996年を総括したいと思います。

 
五輪代表・西野監督
「OGUはチームの中の精神的な支柱だった。勿論、彼には点を取るという大きな仕事があった。プラス、チームを引っ張っていくリーダーシップ…そういう期待もしていた」

五輪代表キャプテン・前園
「僕より多分、存在感あったんじゃないかな?っていう位のムードメーカーだった。ライバル的存在。同じチームでやっていても、すごく刺激になっていた」
OGU
「アジアの端っこの国が世界の舞台でやれるチャンスっていうのはそうはないんで、そういう意味じゃ僕達みんなが中心でできるオリンピックはすごく、まずはじめのいいチャンスと思った」

西野監督
「もうホイッスル吹いて、クールダウンに入ろうかな?っていう時だった。ただ全体の動きが良くなかったので、1プレー2プレー、良いプレーを見てから終わりにしようと思った」
前園
「何か足が“逆くの字”っていう感じ」
OGU
「何であんな形で落ちたのか…、自分でもよくわからない。かかとをついて、上のヒザが前に滑ってきた感じ。デカいことやったと思った。“あ、やった”と…。瞬間、“ウソやろ”と…。ヒザ見たら、にぎりこぶし1個分、下にヒザが抜け落ちてズレていた…ボコッと」
西野監督
「あいつのところに近寄っていくのが恐かったですね。何で自分だけがこういう状況にいつもなるんだ?ってことを盛んに口走って、私としては彼の精神状態を抑えてあげるのが精一杯、手握って…。OGUも半狂乱的状態だった」
OGU
「“もう間に合わない”…五輪予選に賭けていた…自分がやって、絶対、行くんだ!って。それを、自分から、ケガっていう形で失くしてしまった…」
グランパス・チームドクター横江氏
「相当ひどかった。リハビリをちゃんとやっても、ちゃんと復帰できるかどうか?…そういう状況を超えていた」

OGU
「入院中、人に会いたくなかった…最初は」
前園
「二次予選に行く前に、お見舞いに行ったんですよ。バレンタインデーだったし、コンビニでチョコレート買っていって渡した(笑)。でも、何か…寂しそうだったですね」

OGU
「二次予選をテレビで観戦して、何か緊張した。予選突破した瞬間に、“間に合わせよう”と…。ああいうみんなの戦い振りに勇気付けられたし、“意地でも治してやろう!”と思いました」
五輪代表・城
「泣いただろ?って聞いたら“泣けた”って…。これでOGUも一安心だ、と…」
西野監督
「僕は彼が何となく帰ってくるんじゃないか?って…奇蹟を信じたんですよ。彼には絶対、国際舞台を踏んでもらいたい…そういう選手だったんで、何としてでも連れて行きたい、っていう気持ち、ありましたね」

OGU
(オリンピック本番、初戦・ブラジル戦を)一観客としてどこまでやるんやろ?っていう感じで観ていました。点取った瞬間、びっくりして、“ワァー、取った!取っちゃった…すげぇな”って…」
前園
「チームは、これで試合に臨めるのか?っていう雰囲気。立て直しようがなかった」
西野監督
「全体を通して、“まとまり”という部分では少し不足していた」
前園
(もし、OGUがいたら…と思うような時があったか?の問いに)いつも、思っていましたね。予選の時もそうだったし、本大会に入る前もそうだったし。精神的にもあいつがいると、自分の負担を半分抱えてもらえる感じもするし、プレーの面でも信頼できる選手だから、うん…やっぱり必要不可欠な選手だった」
西野監督
「彼はグラウンド面でもそうですし、グラウンド外でもチームを引っ張っていける選手。これはもう間違いなかった。そういう意味では、彼、必要でしたね」
OGU
「オリンピック代表チームは、結構試練与えられたチームだったんで…個人的に、ですけど。考えることが多かったですね」

8月25日・OGU
「心機一転!…一転、でもないけどね」
ベンゲル監督
「最も心配なことは、彼の中にケガによる“恐れ”があることです。試合になると怖がっていて実力が出せないでいるので、私は彼をこれからもっと試合に使っていきます」
OGU
「見た目にはカムバックしましたけど、僕自身はまだ…“カム”までしかきていないです」
8月28日:横浜F戦・OGU
(“股抜き”ラストパスを受けたストイコビッチのゴール!が“オフサイド”でノーゴール)僕もメチャクチャ決まった!!とか思って…(笑いながら)悔しかった、あれ…。このまま調子上げていって、あと、点も取っていけたらいいんじゃないか、と思いますけど」
ストイコビッチ
「オグラはモダンな選手です。コンビを組みやすい感覚を持っています。私のどんなに難しいパスでも彼は簡単に受けてくれます。オグラは得点能力、選手としての質、スピードを兼ね備えているので、日本代表の最も重要な選手になれる可能性があると思います」
OGU
「いきなり焦っちゃいけない、と思ったし、でも、やらなきゃいけないし。そこらへん、難しい…戸惑っていた」
9月21日:平塚戦・OGU
(2位に上がったけど、の問いに)ダメだ全然…腹立つ。ダメ」
OGU
「僕の位置でボールを奪られるっていうのは、すごく悪かったですよね。自分でもやってて、あれが一番…。チームの仲間の信頼も、プレー的な意味で失くしていくし、ボールが余計、集まらなくなってくるし」
田中孝司ヘッドコーチ
「これやんなきゃな、あれやんなきゃな、ばっかりではなく、もっとやっぱり、小倉らしいっていうか、リズムを持ったサッカーをやるようにしなきゃいけないんじゃないか?っていう話をしていたんですよ」
OGU
「自分でも判っていたんですけど…あまり調子よくないっていうのは。バンと代えられて、そういう試合が続いたんで、モチベーションというか、勘を正すのは大変でしたね」

 右ヒザをつなぎ止めている人工の靭帯が完全に自分のものになるまでには、最低一年はかかるという。この時期、ピッチに立っているだけでも、驚異的である。でも彼は、言うことをきかない体と、結果を出せない自分が許せず、その苛立ちから、味方が得点しても喜べなくなっていた。
OGU
「自分が良くないと自分で感じていて、自分の責任だ、と…。だから素直になれなかった。でも一番自分自身に面白くなかったんじゃないですか?」
ケイロス監督
「FWにとって最も大切なのは、ゴールを決めることです。私は記録をチェックしましたが、オグラは長い間チームで得点していません」
OGU
「このまま終わったら、ゼロだなとか思ってましたけど。Jリーグ、0点だ…最悪だなって。…嫌でしたね。“1点”…まっ、めちゃくちゃレベルの低い話ですけど」

OGU
(最終節)ゴールをもっと意識して、思い切って動こうと思いました。始まって、少し動けて、チャンス呼び込めてたんで、大丈夫・大丈夫って思って。(後半開始直後)何となく、“出すナ”って思ってましたけど」
 デュリックスから左サイドの平野へ大きく展開。OGUはゴール前へ詰めて行く。
OGU
「センタリング上がったら、飛び込もうと思ったんですけど、すごいボールが来ちゃって…何かシュートみたいなセンタリングが来ちゃったんで…合わすしかない!って…。一番苦労した1点ですよね。何箇月かかりましたかね…」
試合終了後・OGU
「間に合った…間に合った…1点だけ。いっぱい外したけどね。長いね…まっ、別にこれで終わりじゃないんで」
OGU
「最後のあの試合で土台ができたと思います。前以上の僕にならなきゃ仕方ないんで。ケガした意地を持っていければいいんじゃないでしょうか」

久米宏
「人生って結構長いらしいですからね。将来、ひょっとしてあのケガはプラスだったんじゃないか?って思える日が来るといいんですけどね」

 
名古屋&OGU 星取表 1996
日付

20

29


10

14

17

21

28

31


14

21

28
10
10
10
16
10
19
10
26
10
30
11
11
11
11
13
11
17
11
20
11
24
11
26
対戦
相手


























鹿





鹿



名古屋
勝敗
 

 
OGU
ゴール
 

 
冠者 10 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
OGU出場試合 Jリーグ 後半戦


























☆=OGU3得点以上
◎=OGU2得点
○=OGU1得点/名古屋勝ち
●=OGU無得点/名古屋負け
休=OGU休場(試合に出ず)
  □=名古屋延長勝ち
  ■=名古屋延長負け
  ◇=名古屋PK勝ち
  ◆=名古屋PK負け
  △=名古屋引き分け
*クル=クルゼイロ(ブラジル)/現代=現代(韓国)
*アル=アル・ヒラル(サウジアラビア)
SCCF=サントリーカップ・チャンピオンファイナル
ACWC=アジアカップ・ウィナーズ選手権


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