とうとう廃止された 北海道の赤字線
思えばそう 乗客が居なかった
1両なのに 自分一人
もう二度と走ることのない
二本の錆びたレールは今も
こんどの列車 いつ来るのかと待ち続け
1年後には 草木に埋もれ
1両の列車がコトコトと
音たてて 走っていった…
あの音色は 懐かしい響き
バスになった 今日からは
面白い名の 駅もあった
沿線の 観光地はただ一つ
人が造った朱鞠内湖
車窓から自然の温もりと
厳しさを目のあたりにする
夏は緑で 冬は真っ白
でも廃止だよ 今日からは
冬眠する駅もあった
珍しい路線だった
全長121.8キロ
71年の歴史が閉じる さらば……
1両の列車がコトコトと
音たてて 走っていった…
あの音色は 懐かしい響き
深名線 思い出の路線
車窓から自然の温もりと
厳しさを目のあたりにする
夏は緑で 冬は真っ白
でも廃止だよ 今日からは
もう二度と走らない
今日からずーっと ずーっと ずーっと……