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1999.5.11 名古屋グランパスエイト 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE 冠者113

3月21日、サテライト・ヴェルディ川崎戦開始早々、
相手のヒザを右太ももに受けて負傷。
本人もプレー可能と判断、足をひきずりながら90分間フルにプレー。

この試合終了後、小倉隆史は移籍希望を表明(下記参照)。そして皮肉なことに.....

翌22日、右太ももの腫れと痛みがひどくなった。
右大腿筋挫傷及び筋肉内血腫。全治2〜3箇月。
内出血を放置すると回復遅れる恐れがあるので、豊田市内の病院で手術。
太もも奥の広範囲で内出血、2〜3cm切開、チューブで血液吸引。
靭帯断裂した右ヒザに影響はないらしい。

太ももの傷は時間が経てば治癒するだろう。
でも「球団及び監督−小倉隆史」の“信頼関係”についた傷は.....
私・知内星護は、むしろこちらの方が心配だ。

4月9日、中日新聞掲載。
ほぼ半月ぶりに退院、ストレッチ程度だが、体を動かし始めた。
試合復帰は第2ステージ以降の見込み。

小倉隆史「(3年前に重傷の)右ひざじゃなくて良かったよ。
腫れた時は(ブラジル代表の)ロベルト・カルロスになったかと思った。
(移籍に関しては)今はケガしているから何もないけど、
復帰して使われなければ、使ってくれるところにいく」

以下、サテライトの星さんからの情報メール。(4月28日)

グラ番で小倉のインタビューしてました。
スタジオゲストではなくて、テレビ局がトヨスポへ出向いてのインタビューです。
東海テレビ『グランパスExpress』の「Are You Ready?」コーナー

Q.ケガの具合は?
    筋肉を蹴られて、ちょっと切れちゃったものですから、
    そんな...僕的にはひどくはないんですけど、
    心配かけっぱなしなので、そろそろ終りにしたいんですけど、
    なかなか神様は意地悪で、... ま、めげずに頑張ります。

(インタビュアー:もういいですよね??)
    前回言ってたんですけどね。
    また、こんな中途半端な怪我というか、軽い怪我をしてしまって...。

Q.今後は?
    また焦ってはいけないので、走り出すタイミングとか微妙なので、
    ここでまた焦らずに、復帰して体がちゃんと戻れば、サッカーができるので
    意気込みというより、逆に落ち着いていきたいというところです。

(インタビュアー:大人になりました?)
    (大声で照れ笑い)そうですか? 大きな事は言えませんが。
    僕もしっかり怪我を治して早く復帰したい。


小倉隆史 移籍希望を表明

 シーズン前、田中監督は小倉隆史を「故障以来、右足を軸にした速いターンが弱点になった」と分析。「前を向いてボールをもらえる位置=“左MF”の方がいい」.....
 この件に関して小倉隆史はこう語っている。

「株が下がってるけどね、今に見とれよって感じ」
「今は試合に出られることの方が大事。ポジションではなく、自分のプレーにこだわりたいから」
「平野のようなスピードは、ない。運動量も多くなるし、連係もまだまだ。試合に出たらその辺をチェックしたいね」


 
小倉応援村で「OGUに移籍して欲しい」という投稿があったのは、今季開幕戦(3月6日・福岡戦)の直後だった。
 本人“超ヤル気200%バリバリ全開モード”だったにもかかわらず、初っ端から「待った」をかけられて、期待していた我々までもが肩透かしを食らわされた。

 そしてだんだんと、私は自分の本心に気付き始める.....私は名古屋グランパスエイトではなく、やはり“小倉隆史そのもの”が好きなんだ、と。

 グランパスでやる!と決めたOGUを応援したかった。まだ始まったばかりなのに“移籍しろ”だなんて失礼、とすら思った。



 私自身、活き活きした選手に惹かれるようになった。それと同時に、とても羨ましく思うようになった.....
 「試合に出てプレーができる」...この一見当たり前なことが、なんて素晴らしく、幸せなことであろうか.....

 3月13日、G大阪戦をテレビ観戦。自分でも意外だったのだが、気がつくといつの間にか、グランパスではなく、ガンバを応援し始めていた。
 稲本や小島がとても溌剌として見えた。柳本も移籍し立てであるにもかかわらず、もうすっかりガンバの一員になっていた.....

 開幕前に、OGDで話題になった「球団を応援したくなる要素って何何だろう?」ということを改めて考えさせられた。
 「地元にあるから」という、ただその一点のみで地元球団を愛することができる人がいる。
 私の場合、「小倉が所属する球団」というだけでは、応援するに足る充分な要素にはなり得ない.....昨年までは「療養中」という、幸か不幸か、好都合な?理由付けがあったから.......そんなふうには思いたくはなかったけれども。



 後半、あと1点入れられたら出かけようと思っていた。しかしながら前半と異なり、期待させ得る“なにか”を垣間見ることができたので、結局そのまま延長戦終了まで観戦してしまった。Vゴール決められた瞬間、ほんの少しではあるが、やはり残念だった.....

 その直後、無念にも似た凄まじい悲壮感に襲われた。.....“何故、小倉隆史がいないんだ!?”.....

 小倉隆史のコンディションがどれだけ悪いと監督に判断されたのか?...練習段階で、監督の目に、他の選手がどれだけ素晴らしく映ったのか?は、私には知る由もない。
 でも、でも、でもでも、、、私は、とにかく、動いてる小倉隆史が観たい。
 せっかく身体を動かせるようになったというのに、OGUの1999年が未だ始まらないでいる。
 本人の悔しさは、我々OGU贔屓のそれの何千倍・何万倍であるに違いない.....昨年半ばまでの「待つ」と、今現在の「待つ」とでは、全く異質なのだ。



 ガンバ戦後のインタビューで、田中監督は「選手はサッカーをなめてる」と、激怒しながらコメントしたらしい。

 「選手がサッカーなめてる」.....選手が監督の想い通りに動いてくれてないからという被害者意識???
 激怒するに充分な位「自分(監督)が選手にここまで“適切な”指導をしているのに....」という自負があった、という証???

 結果を出す(直接的に勝敗を決する)のは選手であるにもかかわらず、「一番悪いのは監督」とよく評される。
 もし、そういった一種の“被害妄想”が現監督にあるとすれば、即刻、“悲劇の監督”たる地位を捨てるべきだ。
 ケガで何年も棒に振って、ケガ治ったらライバルだらけで.....にもかかわらず前向きなコメントをしている小倉隆史。我々は、そんな選手を応援しない訳にはいかない。“悲劇の選手”というレッテルは、もう既に過去のものである。



 3月21日、サテライトリーグ・川崎戦、小倉隆史は背番号11を付けてフル出場。その試合後のコメント。

「今の僕はチームに必要とされていない。だから求められるチームに行きたい」
「欲しいと言ってくれるところがあれば、すぐにでも行く。出場すれば、やれる自信はある」
「(サテライトの雰囲気では)気持ちを高ぶらせるのは難しい」
「(3月20日・市原戦、野口幸司の左MF起用で)ますます僕は要らないってこと」
「(監督には“ベストを尽くせ”と言われてきたが)監督は手駒が欲しいから当然そう言うけど、故障者が続出して、さあ頑張ってくれと言われてもスッキリしない。余程の信頼関係がなければ無理」


 小倉隆史は移籍希望をはっきりと公言した。球団には、彼の意思を最大限尊重して、球団にとってではなく、小倉隆史にとって最善の道を模索して欲しい。

 現監督やフロントの責任・進退が問われることになるかもしれない。しかしながらそれは、『OGU面冠者』の範疇外である。何故なら、彼の気持ちは既に名古屋から.....

 
情報ソース ★ 中日新聞/中日スポーツ 


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